藪 恵壹
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藪 恵壹
今回はよろしくお願いいたします。
- 藪
- こちらこそ、お願いします。
- 藪
- 英語名がいいので「YABU」と打ち込もうと思ったんですが……あれっ、ダメですね。すでに使われているということですか? じゃあ前に「K」をつけましょう。ファン球団は……これは09年度版ですよね。だったら中日に。いや、中日ファンというのではなく(笑)、単純にブランコが欲しいんですよ。本拠地は沖縄にして、チーム名はSHARKS。マークはですね……あっ、これはサンフランシスコっぽいですね。こっちもいいな。う~ん、やっぱり沖縄っぽいイメージにします。
ユニフォームも選べますよ。
- 藪
- お~っ、たくさん種類がありますね。これがいいかな(と、フランチャイズ、ビジターとも日本ハムのデザインに似たタイプで、カラーはブルーをチョイス)。
ブルーを選ばれた理由は?
- 藪
- フランチャイズを沖縄にしちゃったので、やっぱり海のイメージです。でも、もともとブルー系は好きなんですよ。紺も好きだし。
プロに入られた頃、青のグラブを使っておられましたしね。
- 藪
- そうです、そうです。野球を始めたとき、最初に買ってもらったグラブが青だったので、プロ入りに際しても「初心に返る」ということで、ブルーにしたんです。ただ、タイガースのユニフォームには似合わないって、知り合いから言われましてね(笑)。それで黒に変えたんですよ。さっき、ユニフォームのカラーもサンフランシスコ・ジャイアンツのオレンジにしようかなと思ったんですけどね。アスレチックスのグリーンも考えたんですけど、どちらも沖縄っぽくなかったのでやめました。おっ、秘書もいるんですか!? ではキャスリン・メイヤーにします。
続いて選手を獲得していきましょう。
- 藪
- ファン球団重視なのに、ブランコが入っていませんでしたね(笑)。う~ん、これはなかなかキツイ。もう戻すことは……できないんですね。はい、分かりました(苦笑)。
このチームから徐々に強くしていってください。
- 藪
- ビギナー、ルーキー、マイナー、メジャーと、実力に応じたランクがあるんですね。カードを購入するポイントは、どうすれば手に入るのですか?
試合で獲得できます。アウトで何ポイント、ヒットで何ポイントと決まっています。
- 藪
- へえ~っ。おっ、タイガースの渡辺亮が出た。いいぞ! あれっ……でもなかなか野手が出ないなぁ(笑)。僕が知らない選手も随分と増えていますよね。よし、とりあえず、渡辺に抑えを任せます。先発はこの投手を彼に代えて。あれっ、ローテの順番も代えたいんだけど……。
こちらは動かせません。先発はローテから外しても、48時間は戻せないんですよ。
- 藪
- なるほどね。じゃあこのチームでまずはいきましょう。最初の対戦相手は、やっぱり阪神で。あらっ……コストがウチのチームよりも、倍ぐらい多いじゃないですか(笑)。おっ、でも抑えてるし、結構打ってるなぁ(しかし、やはり力の差は如何ともし難く、善戦するも連続アーチを浴びて1対3で、阪神に敗れてしまった)。
残念でしたが、是非これからお楽しみいただければと思います。ところで藪さんは、野球のゲームをする機会は多かったですか?
- 藪
- ゲームはジャンルによってですね。野球ゲームはあまりしてはいませんでした。
これまで、ご自身が登場したゲームも多いですが、気になるものでしょうか?
- 藪
- 子供たちがやるような年齢になって、私のキャラクターを使うんですよ。そうすると、ちゃんと7回ぐらいになると、それまで抑えていたのに打たれたり……実際に酷似しているなぁって(笑)。
いえいえ(苦笑)。ゲーム内の姿をご覧になって「本当はこのボールのほうが決め球なのに」とか、違和感を覚えられたことなどはありませんか?
- 藪
- いや、そこはあくまでゲームですしね。でも随分、細かく再現されていると思いますよ。知り合いなどから、ゲームの中の自分が、シーズン30勝を挙げたって教えてもらったこともありましたけどね。でもさすがに、それは現実では無理ですよ(笑)。
ユーザーさんの中には、ファン球団の選手だけを集めている方もいれば、出身県や地方にこだわる方、俊足選手を集めるなど、ご自分の理想のチームを追求している方もおられます。藪さんはどういうチームが?
- 藪
- やはり投手からしっかりと固めたいですね。先発ももちろんですが、特に後ろから。クローザー、セットアップが固まらないと、試合には勝てませんから。
阪神時代の藪さんは先発でしたが、メジャーではリリーバーでした。ともに経験をされている藪さんが、頭よりも後ろ重視に考えるようになったのは、やはりアメリカでの経験でしょうか。
- 藪
- いえ、それは日本時代から変わりませんね。僕が阪神にいた当時、久保田智之はまだ先発でしたし、クローザーもウィリアムスでしたが、後のJFKの片鱗はすでにありました。ああいうしっかりしたリリーバーが揃えば、先発はとても投げやすい。無理をせず6回まで抑えておけば、十分に計算ができます。それは先発にとって、とても楽というか、安心だと思うんですよ。
ただ、先発投手の意識として、完投したいという気持ちも強いのでは?
- 藪
- 確かにそれはあって、日本にいたときは球数に関係なく最後まで投げたいと思っていました。でも、アメリカに行って5年経ちましたが、そこの意識は完全に変わりましたね。先発という仕事は、6回を100~120球までの間で3失点以内に抑える試合をどれだけ多く増やせるかが重要であり、その上で白星がつけばなおいい。同じようにリリーバーにも課された仕事がありますから、後のことは彼らに任せればいいんです。
日本も分業制が進んではいますが、まだまだそこまで明確ではないように思います。
- 藪
- 楽天の監督になったブラウンが、広島時代に来日1年目のルイスを(08年)、前半は中4日で回しましたよね。夏場に少し故障はしましたが、結果的にルイスは前半だけで10勝をクリアしたんです。先発は5人で、中4日のペースにして回す。あれがいい成功例だと思うんですが、そういう例が増えることで、だんだんと日本もそういう時代がくるのではないかと思いますよ。
確かに日本でも、先発が5~6回を120球前後で抑え、そこから継投するケースも随分と増えてきました。ただ、メジャーの中4日とは違い、基本的に先発は週イチですよね。
- 藪
- そうなんです。中6日だと調整も難しいのですが、先発投手の成績にもつながらない。というのは、月に4試合ぐらいにしか投げられませんよね。となると、優先的に先発で回してもらえても、多くて年間25~27試合程度にしか投げられません。これでは08年の岩隈のように21勝も挙げるなんてもう奇跡的なことで、12勝ぐらいがいいところ。良くても15勝ぐらいしか勝てないと思うんですよ。エースが先発、完投するというのももちろん大事なことではあります。でも、それは時期にもよる。前半戦の完投勝利と終盤戦になっての完投勝利とでは、意味合いが違います。というのは、終盤になれば選手皆に疲れが出てくるものですが、そういうときにエースが完投することで、リリーバーも温存できるし、チームに勢いも生まれます。だから前半戦は、なるべく疲労がたまらないように、上手くスイッチしていかないと。そうでないと、絶対に後々ツケが出ますから。
確かにそうですね。
- 藪
- 阪神時代の僕は、まさにそんなシーズンばかりでした。前半は勝てるんです。だけど一度疲れが出てしまうと、シーズン中はなかなかこれを抜くことができないんですね。だから、日本も分業制を進めるのであれば、中4日で先発を回してほしい。シーズンで36試合ぐらいに先発すれば、ちょっと打線のいいチームのエースであれば、18勝、20勝とできると思いますよ。
優勝チームなどに、2ケタ勝利の投手が4~5人も出るのは、そういうところにも理由がありますよね。
- 藪
- だから、エースと呼ばれるべき存在が出にくくなっているのかもしれない。岩隈やダルビッシュというのは、本当に別格ですよ。
確かにかつては、日本も中4日など当たり前でした。
- 藪
- そうなんですか?
80年代はまだ普通でしたね。長くても中5日ぐらいで、いまの週イチになったのは、90年代になってからだと思います。
- 藪
- でも、その当時の先発は、普通に完投していましたよね? それも問題ではあるんですよねぇ。
確かに投げすぎと言えるでしょう。
- 藪
- 江川さんが現役時代、「100球肩」と言われたりしましたが、実はそれで良かったんですよね(笑)。それと、先発だけでなくリリーバーもちゃんと休ませないといけない。日本では十何連投とか普通にあったりするじゃないですか。それでは壊れちゃいますよ。10年もつとしたら、その3分の1で寿命が来てしまいかねない。
岩瀬投手のような例は、まさに奇跡的だと思います。
- 藪
- 球児にしてもそうですよね。この「野球つく」は、先発を5人で回す、まさに中4日なんですね。であれば、岩隈とダルビッシュは絶対に欲しい(笑)。悪くても18勝、打線も揃ったら20勝してくれますよ。
そこに藪投手も参戦です。どんな姿に再現しましょう?
- 藪
- もちろん先発で、こだわっていただきたいのは制球力ですね。変化球は、特に決め球として、55マイル(約89㌔)のフォークボール。これは絶対に打てないって、言われましたよ(笑)。
了解です! 一方の打線ですが、先ほど、ブランコの名前が出ました。
- 藪
- ホームランが40本ぐらい打てれば、打点も110ぐらいにはなる。これは頼もしいですよ。09年の助っ人では、間違いなく最大のサプライズでしたからね。
ただ、外国人選手は難しいですよね。メジャーで好成績を残していても、日本に順応できるかは来てみないと分からない。
- 藪
- 日本の投手はスライダーを使う投手が多いじゃないですか。まずそこにどう対処できるかが大事だと思います。僕もマイナーに長くいたのでいろんな選手を知っていますが、向こうの審判は、外角をかなり広くとります。だから少々ボール気味でも、打者は外の球を打ちに行かざるを得なくて、そこで調子を崩すケースが多いんですね。だけど日本の場合は、ベースの上を通らない限りはボールですから、外の球を無理に打ちにいくことはない。なのに、つい手を出してしまう外国人選手が多いわけです。そのタイプは、日本ではまず成功できませんね
私たちの感覚ではどう見てもボール球なのに、簡単に手を出してしまう選手が意外と多いですね。
- 藪
- 外国人打者への攻め方として、最初に内角を突いてから、外角に流すというのがセオリーとしてあると思いますが、そこで我慢ができて、見送った後にちょっと甘いコースへ入ってくるボールをしっかり逃さない。そういう打者なら、日本で通用する可能性が高いと思いますよ。
では、ずっとマイナーにいるけれど、彼なら日本で……という選手も?
- 藪
- ええ、心当たりがなくはないです(笑)。
日本の球団から「紹介してくれ」という話が来てしまうかもしれませんね(笑)。さて、今後の活動についてはどのように?
- 藪
- まだどの球団というのは決まっていませんが、またあちらへ行って、トライアウト、そしてスプリングキャンプに備えます。もちろん2010年も現役で。日本でのプレーは考えてはいません。故障も癒えましたし、もうひと勝負、アメリカでしてきます。
期待しています。そしてまだ先のお話ですが、いつか指導者として、日本球界にあちらの良いものを持ち帰ってくだされば……。
- 藪
- 僕以外にも大勢、あちらでのプレーを経験している選手がいますが、いつかバレンタインやヒルマンのような、日米両方で監督経験のある指揮官を迎え、コーチ陣は日本人のメジャー経験者ばかりというチームが生まれるかもしれません。面白いじゃないですか、12球団で一つだけ、米球界のやり方をするチームがあっても。日本だけでは得られない、経験や人脈もありますし、何年先になるかは分かりませんが、そういう時代もきっとくると思いますよ。
- 藪 恵壹(やぶ・けいいち)
- 出身地 三重県南牟婁郡御浜町
生年月日 1968/9/28
身長/体重 185cm/98kg
投打 右投右打
出身校 和歌山県立新宮高等学校-東京経済大学
93年阪神タイガースにドラフト1位で入団。
ルーキーイヤーの94年に新人王を獲得。
04年まで阪神のエースとして活躍。
05年オークランド・アスレティックスにFA移籍。
08年サンフランシスコ・ジャイアンツに在籍し、60試合に登板。