岩本 勉
誰からも愛されたファイターズのエース 岩本 勉
WinterUpdateでさらにパワーアップした「プロ野球チームをつくろう!NLINE」。 今回は岩本勉氏が「野球つくONLINE」を生み出した株式会社セガに突撃した。 まさに昨年、本誌で大好評を得た名物コーナー「ガンちゃんの突撃探検隊」の番外編!? 開発チームの皆さんとも対面し、ガンちゃんならではのアドバイスもたくさん飛び出したゾ!
本日はセガの社屋までお越しいただき、ありがとうございます。
- 岩本
- いえいえ、こちらこそ。こういうゲームを生み出している、まさにその現場にお邪魔させていただき光栄です。
「野球つくONLINE」は日本全国どこにいても、
誰もが実際の選手を駆使して監督、ゼネラルマネージャー、オーナーになれるというのが素晴らしい。
自分が選手を動かして、試合をするゲームは多くありますが、
これはひと味違って陣容、戦術がものを言うゲームじゃないですか。
日本のプロ野球はこれだけ盛んになって、言ってみれば誰もが認める大企業ですよ。
その世界を体験できるなんて、ホンマ楽しいですね。
ありがとうございます。
- 岩本
- しかもベースとなる選手がいても、そこから育てることができるのがいい。
強い選手をバンバン集めて勝つってだけじゃ、ここまで面白くはない。
プラモデルをつくるより、ハナから完成品が欲しいかというのと一緒でね。
つくる過程があるから楽しいし、愛着も湧く。
これからの選手を集めて、スキルをつけて育てる。
まさに監督、指導業と一緒ですね。
そこがまさに、醍醐味の一つなんです。
では岩本さんのチームをつくっていきましょう。
(……チーム名やユニフォームなどを作成し)
次はサポートしてくれる秘書です。
- 岩本
- 秘書はめっちゃうるさいですよ、僕。
うん、この子いいな。
でもこっちの子も素敵だし……(画面に近づき、ひとしきり悩む)。 
見事な食いつきっぷりですね(笑)。
- 岩本
- わははは、ではキャスリンさん(笑)。
さぁどうです、シンプルイズベストの、いいユニフォームができましたよ(日本ハムタイプで、色はパープルを基調に)。
メンバーはファン球団の日本ハム重視でお願いします。
いかがですか、顔ぶれは?
- 岩本
- う~ん、これは一軍半改め二軍じゃないですか……。
いやいや、でも僕は、金額の高い選手を揃えて勝つ野球より、若い選手、この世界ではコストの低い選手になるのだと思いますが、抜擢すると決めたら、とことん使ってあげたい。
しっかりチャンスを与えて、簡単には代えないです。
僕もヒルマン監督の野球をそばで何年も見てきましたが、抜擢をしたらその選手がどうやって能力以上のものを出していくのかという部分まで、監督は考えていたと思うんです。
それと同じ要素がこの「野球つく」にはあるんですよ(と話しつつ、選手カードを購入。その結果に一喜一憂するガンちゃんだった)。
ではオープン戦を行いましょう。相手はやっぱり日本ハムにしますか?
- 岩本
- いや、高田繁ゼネラルマネージャー改め高田監督となったお祝いでヤクルト戦をお願いします。
(試合画面を見入りながら)あぁ、ここでフライ打っちゃアカンがなぁ~。
ゴロを転がす、これが野球のセオリーですよ。
ほら、水口さんみたく右打ちでね。
おっ、すごくフォームとか選手の特徴をつかんでますね。
すごいなぁ。
ちょっと思ったんですけど、これに実況や解説なんてあったら、より楽しくなりません?
ダイジェストならスポーツニュースのようになるでしょう。
希望の解説者も選べてね。
関西弁の解説者なら、ここにおりますよ!
あ、それは面白いですね。
- 岩本
- でしょ!?
この企画もってってください。
そのときは絶対、僕に言ってくださいよ。
了解です!ところで岩本さんも現役時代、いろんな野球ゲームに登場されましたね。
- 岩本
- 嬉しいことですよね。
実際に買ったこともありますもん、自分が出てるいうことで。
それで「実際はもっとコントロール、ええやろ!」と言うてみたりね(笑)。
こういうゲームが出始めた頃は、選手名もひと文字変えたりして、似た選手だったじゃないですか。
それがライセンスを取れるようになり実名になった。
だから僕らも若い頃はゲームに登場するのが夢でした。
選手もゲーム好きが多いし、気になってると思いますよ。
設定能力など複雑な思いをされたりは?
- 岩本
- いえいえ。
ファンレターでも「岩本さんがエースで勝ちました」とか書いてありましたし、純粋に嬉しいんですよ。
まぁたまに「全然レベルが上がらないんですけど」って書いてあって、そんなん知るか!ってね。
オレにどうせいっちゅうねんって(笑)。
(試合は進み、延長戦に突入)アカン、全然打てへん……。
よーし(石井)貴のガッツポーズや。
攻撃は飯原か……うぉーーーーっ!
すごい、サヨナラ本塁打ですよ!
- 岩本
- うわーっ、やったぁ!
これ、そういう設定なんやないですか?
違います?
ホンマですか。
うわ~っ、興奮しましたねぇ。
なかなか初期設定のチームでは、ここまで戦えないのですが、お見事でした。
では今度は開発の現場をご覧いただこうと思います。
(関係者以外は立ち入り厳禁の開発ルームでいろいろと説明を受けたガンちゃん。開発中の極秘画面も見せていただきました。しかし、残念ながらその画像はお見せできず……)
- 岩本
- いやぁ、貴重な体験させていただきました。
ああやって、選手の投球フォーム、打撃フォームなんかをつくるんですね。
いまの選手ではダルビッシュ。
彼の07年のしなやかなフォームがどう再現されるのか楽しみです。
是非ご期待ください!また12月には、選手のデータも07年成績に更新されました。
- 岩本
- 選手たちが実際に残した成績に基づいている上に、最新のデータに更新されていくから、ゲームもプロ野球自体もより楽しむことができるんですね。
しかし、そのデータをどんどん入力し、作業されているスタッフの方々の姿を今日見て、もうこれは感動の域でした。
解析などを見ても「ああ、ここまで徹底して細かくやるのか」とね。
それはリアルになるのも当然だと思いましたね。
岩本さんのチームは、どんなカラーになっていくと思いますか?
- 岩本
- 僕自身がプレーしてきたファイターズは、不人気と言われてきたのが環境が変わり、実力もチームカラーも認められ、いまでは人気球団と言われるようになった。
本当に誇れるチームなんです。
だからそういうチームをつくってみたい。
ところで「野球つくONLINE」のデータの中には、いろんな隠し要素が含まれているんですか?
そうですね。いろいろありますよ。
- 岩本
- 例えば、得点圏と言うよりも満塁の場面ではとにかく強い、そういう選手が実際にもいるじゃないですか。
そんな表には出ない隠し要素が多ければ多いほど、ゲームにもっと深みが出ると思います。
投手でも3球勝負をどんどんするとかね。
ファンの声援に応えるポーズもいいな。
そういう個々の特徴を、どんどん盛り込んでいってください。
是非、参考にさせていただきます。最後にリーグ2連覇の日本ハム。ヒルマン監督の後任に、梨田監督が就任しました。
- 岩本
- まさに適任の監督だと思いますね。
僕は近鉄監督の梨田さんを、相手としてですが見ています。
日本ハムはいい意味で個性派揃いですが、当時の "いてまえ打線" の近鉄も、個性派だらけでバラバラだった。
まさに一匹狼の集まりです。
それを一つにまとめ上げ、優勝に導いた監督が梨田さんなんですよ。
だから僕にはプラス要素しか見えない。
もちろん今年も期待していいと思いますよ!
- 岩本 勉(いわもと・つとむ)
- 1971年5月11日、大阪府出身。
阪南大高から90年ドラフト2位で日本ハム入り。
95年7月14日の西武戦で11奪三振完投で初勝利を挙げると、翌年は2ケタ勝利。
「ガンちゃん」の愛称と「まいど!」と関西弁で挨拶する明るいキャラクターで人気、
実力ともチームの顔となる。
98、99年には2年連続開幕戦完封勝ちのリーグタイ記録を残す一方で、05年には巨人との交流戦でプロ初打席初本塁打も記録した。05年に現役引退。
通算成績は229試合で63勝79敗3セーブ、防御率4.44。
野球評論家、タレントと大活躍中。